【噺の種】

この「噺の種」は10年、20年後を見据えた勉強会。
寄席や落語会で掛けるネタを仕込む大事な研鑽の場所。
特に初演はお蔵入りする可能性も。

お聞き逃しのなきよう…。

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<ご予約受付中>

第19回『抜け雀』(蔵出し)
2021年10月13日(水)19:15開演
<番組>
落語2席→仲入り→落語1席(20:45終演)
※お時間は多少前後いたします

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<これまでの「噺の種」>

第18回『高砂や(初演)』『船徳(蔵出し)』
2021年6月9日(水)
本日は『船徳』を蔵出しいたします。
アタシの初高座は、とある鰻屋さんの二階での小さな会でした。終演後、師匠と二人帰宅する途中にアタシが泣いたんです。
「どうした?」と聞かれたアタシ…
「師匠があんなにウケたのに僕はちっともウケなかった」 と答えたところ、
「いいか、俺は今まで25年噺家をやってるんだ。お前とは25年の差がある。だからそんなの
は当たり前だ」 と言われました。
あれから16年。いまだに25年の差はありますが、芸の差は少しは縮まったでしょうか?
その時の師匠のネタが『船徳』でした。

 

第17回『松山鏡』『蜘蛛駕籠(初演)』『妾馬(蔵出し)』
2021年4月7日(水)
有難うございます。本日初演は『蜘蛛駕籠』、『妾馬』を蔵出しいたします。
実は昭和の名人といわれた圓生師匠は、戦前まったく売れていませんでした。
何しろ、好事家の間で「志ん生と圓生だけは絶対に売れない!」と言われたほどでした。
それが、戦後命からがら満州から戻り『妾馬』を蔵出ししたところ、大変に評判も良く、また本人も「アタシはあの時の妾馬で芸に開眼した」というほどの手ごたえを得、のちの名人への道を歩むことになりました。
アタシの『妾馬』は2012年に初演して…何回か掛けたはず。という蔵出し。
芸に開眼…するかしら!?
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『蜘蛛駕籠』を初演。談志師匠がまだ二ツ目の頃、当時の落語界における権威だった安藤鶴夫に「天才」と評され、世に出るきっかけになった噺でもあります。テンポよくトントンとお伝えできればと!

 

第16回『浮世根問(初演)』『表札』『大工調べ』
2021年2月3日(水)
入門前に一番好きだったのは古今亭志ん朝師匠。
本日掛ける『大工調べ』は、その志ん朝師匠の十八番の噺。入門してからは恐れ多いと思って手を出すつもりはなかったのですが・・・二つ目になってすぐ覚えました。
やっぱりやりたかったんですね。真打ちのお披露目の楽日は、楽屋の先輩師匠方にお願いして「大工調べ」を。それくらい大事なネタです。アタシは古今亭でなく柳家の型。
当然うちの師匠から・・でなくて三三兄さんから教えて頂きました。師匠・市馬からは二つ目になってからほとんど習っておりません(汗)
でも三三兄さんはうちの師匠から。
回りくどい師弟です(笑)

 

第15回『一目上がり(初演)』『死ぬなら今』『夢金』
2020年11月26日(水)
本日はこのような状況の中、「噺の種」第15回へご来場賜りまして誠に有難うございます。
昨年『つる』を初演した所、自分の落語が変わった手応えがありました。前座噺に取り組んだことが基礎の点検となり、良い栄養となってくれたのかもしれません。
今回のネタおろしは『一目上がり』。こちらも代表的な前座噺ですが、隠居さんだけでなく、大家さんに医者の先生と年輩の男性が三人も出てきますので、その色分けをするのは…
前座さんでは無理でしょうね。
アタシは師匠・市馬が掛けている小さんの型ではなく、三代目金馬師匠の型で申し上げます。
また、アタシの落語を底上げしてくれることを祈って…

 

第14回『千早ふる(初演)』『風呂敷』『ねずみ』
2020年9月18日(金)
今回の初演は『千早ふる』。
大師匠・先代小さんと小三治師、二人の人間国宝の十八番中の十八番です。
大師匠は地方の独演会では、仲入り前に大ネタをドンとされて、この『千早ふる』でバラすことが多かったそうです。
それだけ自信のある噺だったのでしょう。
アタシは今日は一席目に掛けます(笑)
登場人物がただ二人で話しているだけ、という落語によくあるタイプの噺。
その分色んな技術がいっぱい詰まっていて、噺家の腕が試されます!

 

第13回『たらちね』『祇園祭(初演)』『井戸の茶碗』
2020年7月15日(水)
今回の初演は『祇園祭』
古くは八代目文治師(当代は十一代目)の十八番。それからは埋もれていたのを春風亭正朝師匠が掘り起こし、NHKのコンクールで大賞をとってから演じ手が増えた噺。今では春風亭一朝師匠の十八番。
寄席の15分の持ち時間で出来る夏のネタを、と思い今回挑戦します。
京都の祇園祭を舞台に、京都人の自慢にブチキレた江戸っ子の啖呵、祭囃子、と短い噺にも関わらず、見せ場の多いネタですが、京言葉に苦労しています。
うちの師匠はやはり祭囃子の入る『片棒』を得意にしているので、今までずっと避けていましたが…

 

第12回 中止 2020年5月8日(金)

 

第11回 『浮世床』『佐野山(初演)』『子は鎹(蔵出し)』
2020年2月7日(金)
今回のネタ出しは2013年4月初演の『子は鎹』。
それから何度か掛けた記憶はあるんですが…。いつ以来かわからないくらいの蔵出し。
「今日は『子は鎹』をやるからね」と、志ん朝師匠から言われた前座さん。
子供の出るネタを避けて『たらちね』を掛けたところ…「『子は鎹』は夫婦の噺だ!」と怒られ、師匠は別のネタをされたそうです。
本日は38歳で申し上げる『子は鎹』。
この先、40代、50代、この噺がどう変化していくか……先は長いですがじっくり聞き比べて行って下さいまし。

 

第10回『 親子酒(初演)』『湯屋番』『富久』
2019年12月5日(木)
今回のネタ出しは『富久』。
ドラマチックな展開の暮れの噺です。
十八番にしていた談志師匠の富久に比べて、先代馬生師匠の表現はとてもささやか。大げさな表現はないけれど、それがこちらの想像力を掻き立て、自然に引き込まれてしまいます。
アタシが馬生師匠の『富久』が好きな理由です。
「ラジオで聞いた時、俺には(聞こえないはずの)風の音が聞こえた…」(橘家圓太郎師匠)
のだそう…。
たいこ持ち久蔵が富の札を買う場面。
そこから、物語が始まります。

 

第9回 『つる(初演)』『源平盛衰記』『らくだ(蔵出し)』
2019年10月11日(金)
思い起こせば2015年。通算100番目のネタ卸しが『らくだ』でした。
この噺は二つ目がやるようなネタではないのですが、100番目だけは記念にと、だいぶ前から決めていた特別なネタです。
お稽古をお願いした師匠からは「(市馬)師匠がやるじゃないか、」と何度も言われましたが、快く教えて下さいました。アゲの稽古でも丁寧に教えて下さって、その上で、「師匠にも見てもらいな」と仰って下さいました。
そういう訳で、うちの師匠にもあげてもらった、最後のネタです。今のところ(笑)
そのお二人と三三兄さんと、『らくだ』の話になった時に、同じ指摘を受けました。それは…今日はないしょですが。
その部分に気を付けながら、アタシなりの『らくだ』、心して申しあげます!

 

第8回 『たがや(初演)』『四段目』『中村仲蔵』
2019年7月11日(木)
メルマガでもお伝えしましたが、中村仲蔵は江戸時代に活躍した歌舞伎役者。大部屋役者の出で、江戸三座のトップに出世したのはこの初代中村仲蔵と幕末の市川小団次のたった二人。仲蔵がトップに上がるずっと前のお噺です。
師匠、お客様など、いろんな人の支えで芸人が大きくなっていく物語。イイ噺です!
そして今回のネタおろしは『たがや』
夏の落語の名作で、地の語りで物語を進める「地噺」と呼ばれるジャンルのネタです。
そもそも、このアタシが地噺ができるなんで思ってなかったんですが、ジバナシストの林家たけ平兄さんから「地噺合うから絶対やった方がいいよ』と言われたのがきっかけで挑戦しました。
アタシのやる噺では『紀州』『お血脈』『源平盛衰記』『芝居の喧嘩』『目黒のさんま』なんかがそうですね。
地噺のスペシャリスト・春風亭小朝師匠によると「三大難しい地噺」の1つが『たがや』なんだそうです。
心して掛かります。

 

第7回 『がまの油』『お見立て』『死神(初演)』
2019年4月17日(水)
今回はこれまで手を付けてこなかったタイプの噺に挑戦という事で、本当に大変でした。慣れないキャラクターに噺全体のトーン、何から何までこれまでとは異なるので、試行錯誤しながらの稽古でした。バカバカしい噺が好きなアタシとしては、気持ちも滅入ってくるので思うように捗らず…。悪戦苦闘の稽古でした。
とはいえ、新しいアタシを披露できる良い機会でもあるので、それを励みに何とか本日を迎えています!(だから何でも良いので感想書いてネ)
2020年春の真打昇進も決まり、色々な事が変わり始めています。
二つ目でいられる最後の貴重な時間を、応援して下さる皆様と共有できる事が本当にありがたいです。今日の『死神』を聞いた事が、後々皆様の自慢となるような、そんな頼もしい噺家になれたらと思っています!
「噺の種」は続けて参りますので、応援の程、よろしくお願い致します!

 

第6回 『お血脈』『棒鱈』『景清(初演)』
2019年2月20日(水)
今回初演の『景清』は、今まで手を出してこなかった、少し重たいタイプの人情噺です。アタシとしては、やはり明るく楽しく、バカバカしい噺をやりたいのが本音。しかし今後そう遠くない真打を見据えて、芸の幅を広げていきたい、との思いでネタを選びました。次回の『死神』もしかりです。
『景清』を得意にされている三遊亭金馬師匠は「景清は心で喋る噺なんだ」と仰っているそうです。本日のアタシの『景清』は金馬師匠の型ではありませんが、心を込めて高座を勤めたいと思います。
あ、いつも込めてます(汗)

 

第5回 『粗忽長屋(初演)』『紀州』『芝浜』
2018年12月26日(水)
本日のネタ出しは二年ぶり四回目となる「芝浜」です。習った師匠に「これは年季のいる噺。結婚したり子供ができたりという経験を重ねて成長していく噺だから、気長に育てていってね。」と言われました。所帯を持って初めての『芝浜』です。 日々の苦労…イヤ…カミサンをもらった有難味が伝わるはず…だってこんなに日々……(汗)
暮れの名作、人情噺の代表の様なネタですが、私の大好きな五街道雲助師匠のよくおっしゃる「泣かそうとしないで、滑稽噺の様な心持ちで」お届け出来たらな、と思っています。今日の『芝浜』で、あたたかい気持ちになって頂けたら嬉しいです。

 

第4回 『道灌』『だくだく(初演)』『質屋庫』
2018年10月17日(水)
未来の十八番を作るべく新たな噺を仕込む勉強会、「噺の種」。
本日のネタおろしは『だくだく』です。
元々は古今亭志ん橋師匠が芸術協会の先代桂文治師匠から教わって、それが落語協会でも広まったネタ。前座の頃に聴いた柳家喜多八師匠の『だくだく』。その面白さとバカバカしさに高座袖で感動をしたのを覚えています。
「バカバカしいネタほど難しい」のが落語。私なんかがおそれ多い、と今までやらずにいましたが、「真打も近いのに、いつまでもそれではいかん」と意を決してのネタおろしです。夢の中でのガッキーの後押しが決めてですが…(笑)
今は種でもいつか花が咲きます様、見守ってください。ガッキーとボクを。
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今回は『だくだく』をネタおろしします。
正直、この噺は全くやるつもりはありませんでした。(だって難しいんだもん…てへ。) が、ある日、「市楽さんに合うと思うの(ハート)」と夢の中でガッキーが勧めてくれたので、挑戦することにしました!
たった一人の演者の語りで、聞き手が想像力を働かせながら楽しむのが落語。バカな二人の「…のつもり」合戦。みなさんの頭の中に描き出させることができるのか…そして、この想いはガッキーに届くのか!? 乞うご期待!

 

第3回 『寿限無』『阿武松(初演)』『野ざらし』
2018年6月20日(水)
チラシでは別のネタでしたが、諸事情がありまして今回は『阿武松』に変更させて頂きます。
『阿武松』は相撲の噺。一度破門になった男がふとした縁で再び相撲道に精進し、成長していく物語です。良い噺ですが、落語なので、あくまでもバカバカしくやりたいと思います。

 

第2回 『芝居の喧嘩』『宿屋の富 (初演)』『お化け長屋』
2018年4月18日(水)
「噺の種」の初回はたくさんのお客様にお越し頂き、ありがとうございました。
ボクが入門前に最も憧れたのが古今亭志ん朝師匠。生前の高座には間に合いませんでしたが、アルバイト代で買い揃えたCDを夢中になって聞きました。「志ん朝師匠みたいになる!」と弟子入りの際に師匠・市馬に宣言したような記憶も・・・。若いって恐ろしい。
次回は志ん朝師匠の十八番ネタに挑みます。ちょっとドキドキ。

 

第1回 『夢の酒』『三味線栗毛(初演)』『明烏』
2018年2月21日(水)

今年から新しい会「噺の種」を始めます。
今まで130のネタを覚え、数年後に迎えるであろう真打昇進披露興行では困らないだけの噺のストックは出来ました。これからは真打昇進後、もっと言えば10年20年の後にやりたいネタを仕込む、将来得意にする(したい)噺の種を植える、未来を見据えた勉強会です。将来「あいつのあのネタの初演聞いてるよ」という「噺の種」にご来場下さい。