12月中席。
昼は浅草演芸ホール『市馬の掛け取り10days』。
夜は鈴本演芸場の日替り10日間『芝浜と柳田格之進』。
昼夜で二ツ目交互の出番を頂きました。
わーい。
嬉しい10日間でした。
まずは浅草。
12月中席の昼は、アタシの入門前から、師匠・市馬がトリ。
毎年、ネタは狂歌・喧嘩・相撲・芝居・三橋美智也の中から、日替りでいくつか選んで『掛け取り』を。
師匠がお稽古をつけて頂いた圓弥師匠がご存命でいらした頃は、毎日ではありませんでしたが、いつの頃からか、10日間毎日掛けるようになってました。
思えば、アタシが師匠に弟子入り志願をした2005年2月3日の池袋演芸場も。
寄席で初めて『掛け取り美智也』を掛けた日だったそうです。
あれから約15年。
噺も弟子もよく育ちました(笑)(←自分で言うな!)
一方、鈴本演芸場では…。
色んな師匠方が『芝浜』と『柳田格之進』を日替りで掛ける、という企画もの。
ここ数年、暮れにされています。
今回は来春の新真打ちが交互で出番を頂けたので、有り難いことに、アタシも出演させて頂きました!
じつは、
『芝浜』と『柳田格之進』???
どうしてこの組み合わせなんだろう???
『文七元結』ではないんだなぁ…。
と、何となく思っていたんですが…。
と言うのも、お客さまによっては『柳田格之進』はちょっとなぁ…という方もいらっしゃるそうなので。
どうしてかなぁ…
と、トリの師匠方の噺を聴いてみたら、
さすがだなぁ!これは凄い!!!
と気付かされました!
何がって!?
『芝浜』も『柳田格之進』も、演者それぞれで「かなり」違う噺なんです。
(すいません、言葉が拙くて、うまく伝わらないかもしれませんが)
『芝浜』は細かい所で、『柳田格之進』は結末からしてそれぞれ違ってまして。
落語好きなお客様には、10日間、毎日聞いても楽しめる!!!
これってスゴい事!
そして、寄席だからできること!!
やっぱり寄席はイイ!!
もし、10日間通われた方がいらっしゃったら、いつか語り合いたい!
(笑)
いろんな勉強をさせて頂いた今回の出番。
本当にありがとうございました。
余談ですが、「誰の芝浜が一番いいんですか?」と、よく質問されるんですが。
「あなたの一番好きな落語家は誰ですか?その方の『芝浜』がきっと一番です。」
アタシは、そう答えています。
そう!今これを読んでいるあなた、きっとアタシのが一番!
ですよね(笑)
「暮れの力」が大いに味方になってくれそうな。
そんな12月29日は。
『芝浜』を
連雀亭にて申し上げます。
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