『つる』がやりたい!!
終わって、いの一番に思ったこと!
何せ、「披露目の支度」からこの1年間は、昇進に向けてトリネタばかりだったので…。
3月下席より鈴本演芸場から始まったものの中断され、8月に末広亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場と再開された真打昇進披露興行。
昨日、千秋楽を迎えることができました。
まずは、このような状況の中、応援に駆けつけて下さったみなさま、師匠方、出演者のみなさま、お席亭はじめスタッフのみなさま、色物さん、お手伝いしてくれた二つ目さん、前座さん、協会のみなさま、関係者のみなさまに心より御礼を申し上げます。
さて、千秋楽の26日は…
口上には、左から、彦いち師匠、圓丈師匠、アタシ、市馬、正蔵師匠。
彦いち師匠もおっしゃっていましたが、「じーん」とくるかと思いきや、笑いが止まらない口上で…。
一旦中止となった披露興行でしたが、「定番の馬風師匠の口上」と、「新しい理事の師匠方が主に並んでくださった口上」の両方をご覧いただけたのも、このような状況下だったからです。
大変な状況でしたが、すべての寄席で、終始あたたかいお披露目でした。
さて、披露目中、ずっと掛けたかった『大工調べ』。
ようやく掛けることができました。
この噺は、試行錯誤し続けているネタです。
どうしても後半が盛り上がらず、サゲも分かりにくいため、落語を聞きなれたお客様の前ではサゲまで掛けることができますが、噺家の多くは途中で切ってしまう噺。
なんとかサゲまで持っていけるようアタシなりに工夫しました。
『粗忽の使者』からはじまって、『大工調べ』で終わったお披露目。
結果的に「柳家らしく」締めくくることができました!
次はいよいよ「一本立ち」です。
柳勢拝
<真打昇進披露興行で掛けたネタ>
『粗忽の使者』『甲府ぃ』 鈴本演芸場
『ねずみ』『野ざらし』 鈴本演芸場(配信終了)
『やかん』 国立演芸場(配信終了)
『景清』『子は鎹』 末廣亭
『阿武松』『明烏』 浅草演芸ホール
『中村仲蔵』『大工調べ』 池袋演芸場