12/22 鈴本演芸場と浅草演芸ホール(12月中席)

12月中席。

昼は浅草演芸ホール『市馬の掛け取り10days』。

夜は鈴本演芸場の日替り10日間『芝浜と柳田格之進』。

昼夜で二ツ目交互の出番を頂きました。

わーい。

嬉しい10日間でした。

 

まずは浅草。

12月中席の昼は、アタシの入門前から、師匠・市馬がトリ。

毎年、ネタは狂歌・喧嘩・相撲・芝居・三橋美智也の中から、日替りでいくつか選んで『掛け取り』を。

師匠がお稽古をつけて頂いた圓弥師匠がご存命でいらした頃は、毎日ではありませんでしたが、いつの頃からか、10日間毎日掛けるようになってました。

 

思えば、アタシが師匠に弟子入り志願をした2005年2月3日の池袋演芸場も。

寄席で初めて『掛け取り美智也』を掛けた日だったそうです。

 

あれから約15年。

 

噺も弟子もよく育ちました(笑)(←自分で言うな!)

 

一方、鈴本演芸場では…。

色んな師匠方が『芝浜』と『柳田格之進』を日替りで掛ける、という企画もの。

ここ数年、暮れにされています。

今回は来春の新真打ちが交互で出番を頂けたので、有り難いことに、アタシも出演させて頂きました!

 

じつは、

『芝浜』と『柳田格之進』???

 

どうしてこの組み合わせなんだろう???

『文七元結』ではないんだなぁ…。

 

と、何となく思っていたんですが…。

 

と言うのも、お客さまによっては『柳田格之進』はちょっとなぁ…という方もいらっしゃるそうなので。

 

どうしてかなぁ…

と、トリの師匠方の噺を聴いてみたら、

 

さすがだなぁ!これは凄い!!!

と気付かされました!

何がって!?

 

『芝浜』も『柳田格之進』も、演者それぞれで「かなり」違う噺なんです。

(すいません、言葉が拙くて、うまく伝わらないかもしれませんが)

『芝浜』は細かい所で、『柳田格之進』は結末からしてそれぞれ違ってまして。

 

落語好きなお客様には、10日間、毎日聞いても楽しめる!!!

これってスゴい事!

そして、寄席だからできること!!

 

やっぱり寄席はイイ!!

 

もし、10日間通われた方がいらっしゃったら、いつか語り合いたい!
(笑)

 

いろんな勉強をさせて頂いた今回の出番。

本当にありがとうございました。

 

余談ですが、「誰の芝浜が一番いいんですか?」と、よく質問されるんですが。

 

「あなたの一番好きな落語家は誰ですか?その方の『芝浜』がきっと一番です。」

 

アタシは、そう答えています。

そう!今これを読んでいるあなた、きっとアタシのが一番!

ですよね(笑)

 

「暮れの力」が大いに味方になってくれそうな。

そんな12月29日は。

 

『芝浜』を

連雀亭にて申し上げます。

 

.