「噺の種」

自主公演「噺の種」

 今年から新しい会「噺の種」を始めます。

今まで130のネタを覚え、数年後に迎えるであろう真打昇進披露興行では困らないだけの噺のストックは出来ました。これからは真打昇進後、もっと言えば10年20年の後にやりたいネタを仕込む、将来得意にする(したい)噺の種を植える、未来を見据えた勉強会です。将来「あいつのあのネタの初演聞いてるよ」という「噺の種」にご来場下さい。

<第5回>2018年12月26日
『粗忽長屋』(ネタおろし)、『紀州』、『芝浜』

本日のネタ出しは二年ぶり四回目となる「芝浜」です。習った師匠に「これは年季のいる噺。結婚したり子供ができたりという経験を重ねて成長していく噺だから、気長に育てていってね。」と言われました。所帯を持って初めての『芝浜』です。 日々の苦労…イヤ…カミサンをもらった有難味が伝わるはず…だってこんなに日々……(汗)
暮れの名作、人情噺の代表の様なネタですが、私の大好きな五街道雲助師匠のよくおっしゃる「泣かそうとしないで、滑稽噺の様な心持ちで」お届け出来たらな、と思っています。今日の『芝浜』で、あたたかい気持ちになって頂けたら嬉しいです。

<第4回>2018年10月17日
『道灌』、『だくだく』(初演)、『質屋蔵』

本日はご来場誠にありがとうございます。
未来の十八番を作るべく新たな噺を仕込む勉強会、「噺の種」。
本日のネタおろしは『だくだく』です。
元々は古今亭志ん橋師匠が芸術協会の先代桂文治師匠から教わって、それが落語協会でも広まったネタ。前座の頃に聴いた柳家喜多八師匠の『だくだく』。その面白さとバカバカしさに高座袖で感動をしたのを覚えています。
「バカバカしいネタほど難しい」のが落語。私なんかがおそれ多い、と今までやらずにいましたが、「真打も近いのに、いつまでもそれではいかん」と意を決してのネタおろしです。夢の中でのガッキーの後押しが決めてですが…(笑)
今は種でもいつか花が咲きます様、見守ってください。ガッキーとボクを。

こんにちは。市楽です。「噺の種第4回」のご案内です。
今回は『だくだく』をネタおろしします。
正直、この噺は全くやるつもりはありませんでした。(だって難しいんだもん…てへ。) が、ある日、「市楽さんに合うと思うの(ハート)」と夢の中でガッキーが勧めてくれたので、挑戦することにしました!
たった一人の演者の語りで、聞き手が想像力を働かせながら楽しむのが落語。バカな二人の「…のつもり」合戦。みなさんの頭の中に描き出させることができるのか…そして、この想いはガッキーに届くのか⁉乞うご期待!

<第3回>2018年6月20日
『寿限無』、『阿武松』(初演)、『野ざらし』

本日は「噺の種・第3回」へご来場頂き誠にありがとうございます。
未来の十八番を作るべく新たな噺を仕込む「噺の種」。本日のネタおろし『阿武松』は昭和の名人・三遊亭円生師匠の十八番です。
何年か前に深夜寄席に出演した際に、高座をご覧になっていた末広亭の会長から「お前は円生師のネタが合うよ。落語協会は三遊亭の一門が少ないからどんどんやってくれよ」のお言葉を頂戴しました。
単純、いや素直(笑)な僕はそれ以来、円生師の得意ネタをコツコツ仕入れています。今回の『阿武松』もその一つ。
今は種でもいつか花が咲きます様、見守って頂けたら幸いです。

 

<第2回>2018年4月18日
『芝居の喧嘩』、『宿屋の富』(初演)、『お化け長屋』

本日は「噺の種 第二回」にご来場頂き、ありがとうございます。
今回は古今亭志ん朝師匠の十八番『宿屋の富』を初演します。
序盤は主人公の「金持ちエピソード」、中盤は愛すべきキャラクター「二番富の男の1人喋り」、そして後半は「当たり番号を確認するくだり」と、見せ場の多い楽しい落語です。
寄席のトリでもよく掛かるお馴染みのネタ。だからこそ、ひと味違うね、と言われるようになったらしめたもの。
今はまだ小さな〈種〉でも、いつか大輪の〈花〉が咲きますよう、末永く見守っていただけたら嬉しいです。

 

<第1回>2018年2月21日
『夢の酒』、『三味線栗毛』(初演)、『明烏』

本日は「噺の種」初回にご来場頂きまして、ありがとうございます。

元々純文学しか読まなかったボクが推理小説にハマったのが大学二年の頃でした。中でもお気に入りは北村薫先生の「円紫さんと私」シリーズ。当たり前の日常の中で生じた謎を解いていくこのミステリの探偵役が落語家の春桜亭円紫さん。各エピソードで出てくる噺の数々に興味を持ったのが、ボクと落語との出会いでした。それからは塾講師のアルバイト代のほとんどが寄席の木戸銭や落語のCD代に消えていき、ついには噺家に・・・。

そんな円紫さんの十八番が本日初演の「三味線栗毛」。地味なネタで演者も数人しかいませんが、私にとって大事な大事な噺です。いつか「市楽の三味線栗毛良いよね」と言われたら「あ、その初演聞いてるよ」なんて「噺の種」になりますよう精進して参ります。あ、記念すべき初回の一席目も円紫さんの得意ネタです。お楽しみに。

柳亭市楽