カンナン汝ヲタマニス2020(ゲスト:ナツノカモ)

芸人は暗い。

それが今や当たり前のことなのか、意外な事実なのかは分からない。

芸人に救われたことのある人間が芸人になる。
それは逆に言えば、救われなければならないほどの闇を抱えた人間が芸人になるということだから、「芸人は暗い」という事実に実は意外性はどこにもない。

柳亭市楽※は「明るい」。 (※玉屋柳勢の二ツ目時代の芸名)
おそらくその高座を見たすべての人が感じることであろうと思う。

「明るい芸だね」「楽しそうに落語をするね」

いやいや、待ってくれ。それがどれほど凄いことか。もしかしたら同業者にしか分からないのかもしれない。

この人の落語を見た帰り道は、世界が少し明るくなっている。

「明るいね」と軽く言うのは危険だ。

それはとんでもない才能なのだ。

「ああ、この人はいてくれるだけでいい」と思わせることが出来る人が一体どのくらいいるのか。

芸人の価値を考える。同業者として考える。

「明るい」人に、「暗い」自分はいつまでも勝てない。
そこにあるのは劣等感などではなく、そんな気持ちすら「明るい」人は凌駕し、包んでくれる。

憧れしかない。憧れは「明るい」。

憧れの兄さんにゲストとして呼んでいただいた。

 

帰りの夜道に街灯はいらないかもしれない。

ナツノカモ

 

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ナツノカモ プロフィール
1983年生まれ。
作家。主にコントを中心とした舞台脚本、番組、ゲームシナリオなど。
2018年夏より自身も演者として舞台に立ち始める。
「低温」な演技でコントを披露する劇団、ナツノカモ低温劇団の主宰。
ピンでは「立体モノガタリ」と呼ばれるひとり芝居を演じる。

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